洗剤(薬品)による酸焼けで白濁してまった素材の修復
お風呂の鏡やパネルのカルキ汚れがきになり、酸性洗剤で掃除したところパネルが酸で焼けてしまった。
薬品の知識があるはずの清掃業社でさえも誤って時にはやらかす場合も…
洗う対象物の素材は何か?汚れの質は何?どの様に汚れを落とすか?
左の画像は酸性洗剤でホーローパネルが焼けて白濁してしまってます。
確認しずらいですが、雨水が垂れたような模様がついています。
これはホーローパネル(ガラス)が酸性洗剤で素材を侵した事でできた症状です。
ネット上やテレビで、水垢やウロコ取のり方など「素人でも簡単に取り除く事が出来ます」と案内なれていたり、プロが使用する薬品などネットで買える時代となり、それらを用いて清掃される事で、こういったトラブルの修復作業をする事例が増えてきてます。
今回は、酸性洗剤による酸焼けの修復現場ですが、道具などで傷が入っている現場も少なくありません。
プロの業者が行った清掃後の修復作業の依頼もいただく事があります。
薬品に対する知識があっても、手順や使用方法を間違って取り返しがつかない事になってしまう場合がありますのでご注意を!
強い洗剤を使用する際、必ず水養生を施してから下から上に洗剤をかけていき手際よく洗い流していきます。
大理石や人工大理石など酸を嫌う素材には洗剤をかけない工夫も必要となります。
業務用洗剤を使用する際は取扱説明をよく読んでから!
お客様が、日常のお風呂清掃で水垢を落とそうと「フッ化アンモニウム」が成分に入った酸性洗剤で水垢を落とそうとしたところ、ホーローパネルが洗剤で酸焼けを起こしました。
お風呂メーカに修繕依頼したところ、サービスマンから「修復作業をしてみましたが直りませんのでパネルの交換になります」と告げられ帰られたそうです。後日、送られてきた見積書をみてっビックリされ、当社に、相談があり修復作業をすることになりました。
作業内容は、酸焼けしたホーローパネルの焼けた部分をダイヤモンドパッドで磨いて下地をつくってから特殊な溶剤を使い磨いては確認、磨いては確認を繰り返す根気のいる作業で補修していきます。ある程度磨いた後は十分に水洗いをしライトをあてクスミがないか確認します。
パネルの酸焼け部分が補修完了後にコーティングで防汚加工を施し完了!修繕費用も3分の1になったと、修復して光沢が戻ったパネルをみて喜んでもらえました。
大理石の修復研磨
修復後に素材を汚れなどから保護をするため防汚加工を施しました。
道具や薬品など簡単に揃う時代で、ネット上で作業の進め方なども動画であったりもします。
ご自身で作業される際は十分な情報と準備をして行ってください。
少しでも不安を感じるのであればプロに任せるのも一考かと思います。
情報を鵜呑みにしない!
ブログやYouTubeなどで、「簡単に汚れが落ちた」「汚れはこうやって落とす」などと謳って、洗剤・清掃道具・清掃方法が紹介されてます。
汚れを落とす目的は達成できても、そこに潜んでいるリスクまで案内している動画やブログは少ないです。
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